北抜き
役満縛りにおける北抜きを解説します。
残ツモ数が9、ここで1枚持ちですが北抜きをします。次巡の北抜きで19牌が対子になっても苦しいです。清老頭のような役満では無く、数え狙いでアシストが難しくなりそうなら、北抜きはやや早めを意識します。
北抜きにより3対子1暗刻出来ました。白を切ったところで北を抜くことも出来ましたが、結局ここでアシストを呼んでも同様に和了れる訳なので、では北抜きを遅らせて北ポン役満をケアした方が良くなります。実際下家に4対子出来るケースも普通にあり、その場合のケアが出来ています。
北抜きの種類
北抜きには2種類あります。
・手牌から無くなる北抜き
・手牌に残る北抜き
手牌から無くなる北抜きは、ヤオチュー牌切りと違って鳴くことが出来ません。そのためリスキーな行動となっています。
手牌に残る北抜きは複数枚持ちで1枚以上残して抜くものです。こちらは、役満が見える手牌であれば気軽に行えます。
北抜きのメリットデメリット
メリット
▷1ツモ貰える、手牌のスペース、(打点上昇)
デメリット
▷他家がポン出来ない、(全体のツモが1減る)
1ツモの価値というのは意外と大きいです。打点上昇は役満手が出来た時に抜けばいいので、早くに北を抜く理由にはなりません。
北抜きをいつ行えばいいかの判断ですが、
手牌から無くなる北抜きは他家がポン出来ないデメリットが大きく、北抜きによって早くに役満手が出来るメリットは小さなものであるので、遅らせた方が効率が良くなります。
手牌のスペースのために北を抜く場合はその限りではありません。手牌13枚全てが必要牌になっていて、北で14枚となっている時です。
2枚持ちから1枚抜く北抜きは、ヒントスタンプ環境に於いてはアシスト力低下は小さく収まっています。
オススメ立ち回り(優先度)
ヤオチュー切りの優先度に北抜きを加えると以下のようになります。
3枚から2枚>2枚から1枚>1見え1持ち不要ヤオチュー切り>1見え1持ち北抜き
1持ち不要ヤオチュー牌しか切るものが無くなった時に1持ち北を抜きがちですが、先に1見え1持ちヤオチュー切りとした方が他家利です。
ただし、北が明らかに鳴かれなそうな時だったり、切るヤオチュー牌の方が他家にとって価値がある時もあるので、そういう場合は先に1持ち北を抜いた方が良いこともあります。
オススメ立ち回り(自分のための北抜き)
抜かぬ北より抜く北、手牌から無くなる北抜きであっても、どこかのタイミングで北を抜いた方が良いです。十分に遅い巡目と仮定して、北を抜いたことで和了れる役満は、北を抜いたことで他家が和了れない役満より遥かに多い筈です。数え役満なら残ツモが10以上残るように、それ以外なら残ツモが10切ったあたりで抜くと丁度良いかもしれません。遅すぎる北抜きで役満手が出来て、アシストが間に合わなくても良くありません。
ただし、2持ち北の2枚目の北抜きに関してのみ、十分遅い巡目でも優劣イーブンか、ややしない寄りとさせて頂きます。北ポンを完全に無くすデメリットは無視出来ません。
また、19溢れにより明らかな字牌役満傾向の他家がいる場合は、北抜きは慎重に行いたいです。
実戦例
清老頭一向聴が入ったところです。
2枚持ちの白を切って、手持ちのヤオチュー牌の種類が最大になるように打つのが他家利のセオリーです。南はドラで北より価値のある牌ですが、1mや1pが暗刻になるようであれば、北を抜くのでは無く南を切るのが良いでしょう。南→北抜きが白を切った時点での優先度です。
北抜きをし易い場での注意点
他家が北抜きをしている場合は危険度が下がり、自分も北抜きをし易いのは確かです。ですが、その北を抜いている相手が数え役満狙いの時に、海底数えになることは十分想定されます。その際北を持っていると海底調整で有利なので、無駄には抜かないようにしましょう。
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