鳴き手の暗刻はポン?槓?

今回は被アシスト時に鳴き手の暗刻で持っている牌が他家から切られた時の副露判断です。

ポンは自分のツモを減らして、他家のアシストターンを増やすという動きです。
槓は自分がツモって、より手牌を強化する動きです。

つまり、ポンは速度重視であり、他家のアシスト重視、
槓は自分の手牌の安定感重視です。
巡目が少ない時はポン傾向、巡目に余裕があるときは槓傾向となります。

では自分がツモるときに、何のためにツモっているのでしょうか。
西白白白發發中、東南ポン
だったとするとき、發を引きにいくためにツモっていると間違った解釈をする人がいます。しかし、發は誰がツモっても刻子に出来る牌です。
自分がツモったときだけ有効となるのは1枚牌です。西中を重ねることで大きく勝率が上昇します。
また、例えば西と中に単騎スタンプを出して、中は2人が所持、西は誰も持っていないとしましょう。それでよく西を捨てる人がいます。実際は中が0山、西が2山なので、西は重ね易い牌となっています。なので、他家が持って無いから悪い牌、というわけではありません。
發が2山のときは、より西中重ねの重要性が上がるので、他家が北抜きや槓をして發を引きに行くと、鳴き手のツモが減って非効率となります。火に油ムーブです。

では鳴き手の暗刻牌のポン槓スルー判断に入ります。
聴牌時(巡目に余裕有り)
全て槓、ポンは聴牌が崩れるため絶対に駄目です
槓するのは他家に面子を晒すためです。
聴牌時(巡目に余裕無し)
上家からは全て槓、下家からはスルー傾向です。上家より下家に投げて欲しい場合は槓とします。
上家からの槓は残ツモ数に変化が無いので、面子を晒せる槓の方が良いです。
下家から槓した場合のツモは自分、下家、上家、自分…
スルーした場合のツモは上家、自分、下家、上家…
となり、単騎牌所持者が分かっていない場合は、スルーの方がアシスト回数が多くなり易いので有利です。例えば4ツモ計算だと、槓で下家上家が1回ずつで2回。スルーで上家2回、下家が1回の3回です。

非聴牌時(巡目に余裕有り)
上家からは槓でツモりに行きます。
下家からはスルー傾向です。槓もスルーも両方あると思いますが、上家は弱ポジと呼ばれるアシスト上の不利位置なので、弱ポジにアシストをさせる方が良いような気はします。
非聴牌時(巡目に余裕無し)
上家からはポン傾向。自分のツモを減らして、他家のアシスト回数を増やします。
もしまだ単騎スタンプが出ていなくて、ポンすると単騎候補牌を切ることになる場合は基本は槓、その余裕も無ければポンして片方を切ります。
下家からの槓は殆どのケースで損です。ポンかスルーかの択になります。
ポンした場合のツモは下家上家自分…
スルーした場合のツモは上家自分下家…
ポンした場合の方がアシスト回数が多そうですが、弱ポジの上家がアシストするということに価値があるので、そう簡単な話にはなりません。結論は今のところ出せないので、どっちもあるよという話で良いでしょうか…。

対子切りのアシストがセオリーなので、普通は暗刻牌の北は早くには出てきません。この場合だと上家からは槓、下家からはスルー、槓両方ありますね。巡目的には余裕が有り過ぎるので、槓は全然可能です。
巡目の余裕というのは、鳴かなければいけない対子数、他家視点での残り鳴き候補数に影響されるので、単純に残ツモ数だけで決まるわけではありません。ですが、残ツモ数が二桁なら速度的には勝ち易く、残ツモ数7以下でアシストを始めるとなると切迫した状況になりますね。


シビアな暗刻副露判断になることは稀ですが、下家から槓するのは大幅にロスするので、大体の場面で非推奨です。そして余裕があるときの1枚牌重ねの意識ですね。これは大事なところです。

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